幼稚園で講演会がありました。
その中でモンテッソーリ教育でよく使われる
“お仕事”という言葉の意味について
お話がありました。
お仕事の意味は、「耕す」という事で
お話を短くまとめてしてくださいました。
子どもたちは
日々、自分でたくさんの教具の中から
自分で選んでいます。
自分で選んでするという事はとても大切です。
ひとりの年長児が
”赤い棒”というお仕事に興味を持ってここ何日かしていました。
長さの概念を学び体験させてくれる感覚教具です。
長い棒から順に並べていくのです。
最も長いのが1メートル最も短いのが10センチで、
それぞれ10センチずつ変化している10本の棒で
なりたっています。
このルールが分かってきた年長児は、
バラバラにした棒を前に
しばらく考えていました。
ジーっと考えて、ニコッと笑って棒を
並べ始めました。
今までは、棒の左側をきれいに並べていましたが、
それらの棒の真ん中をきれいにそろえて
並べていくのです。
またばらばらにし、考えます。
するとそろえるのを左側右側と変えながら
少し斜めにして並べました。
すると坂道のようになります。
周りのお友だちも「すごい!」という表情で
見ています。
ちょっと誇らしい表情をしましたが、
またジーっと考えています。
次は3本ずつ合わせて並べていきました。
私も初めて見る形でした。
周りの反応にはそれほど反応しないで集中しています。
まさに『自分つくり』です。
自分が選んだものを
繰り返し繰り返ししている姿は
本当に素敵です。
人から強制されるのではなく、
自分から選んですることが
本当に大事なのです。
満足した子どもたちは
穏やかな、生き生きとした表情になります。
満足した子どもは、
お友だちともとても楽しそうにすごしています。